みやもとかりんちゃんのライブを見てきた。
とにかく、ずっと泣いてた。
歌、ちゃんと聞いてたの?と怒られそう。
聞いてなかったのかもしれない。
まず、かりんちゃんが現れてすぐに、わたしはこの人に救われたんだよな、と思って泣いた。
わたしがJuiceのコンサートに初めて行ったのが、グループとして初めてやる中野サンプラザの単独公演で、その頃の私は、確か、就活に失敗して引きこもりだったんではなかったか。
思い出したくないほどつらい日々で、すべてがおぼろげな記憶である。
その次は、ありがたくて泣いた。
元気で歌い続けてくれていることが、あの頃と変わらずに真摯に歌い続けていることが。
わたしはかりんちゃんやJuiceに勇気をもらい、コロナが始まった頃に仕事を辞めて、学校に通い直し、そちらで忙しくて、ハロプロとも疎遠になり、わたしはわたしの人生をやっていたのだが、その間もかりんちゃんはかりんちゃんの人生を黙々と続けてきたんだな、ということが嬉しくて、泣いた。
その次は、この人がしあわせでありますように、好きな歌を歌い続けられますように、どうか、一秒でも多く、しあわせな瞬間で満たされていますように。
その次は、どうか、健やかに。ずっとずっと元気でありますように。やりたいことをできていますように。
その次は、この人のおかげさまでわたしは今元気で生きてるんだよな、充実した人生のようなものを過ごさせてもらっているんだよな、と思って泣いた。
そんな感じで、泣くのを繰り返していた、
祈りと感謝と有り難さと。
かりんちゃんが元気で活動してくれていることが、こんなに嬉しいなんて。
本当にとっても嬉しかったです。
「この歳になると…」と自身の考え方の変化を語るかりんちゃんを見ながら、めちゃくちゃガチ恋めいたことを思った。
この人のそばで、この人と人生を歩いていけたら、とてもよいのにね、みたいなことを。
自分でもびっくり。
わたしは、かりんちゃんを通してかなざわともこちゃんに恋しているオタクだと、自分のことをそう思っていたので、金澤さんにガチ恋だとしても、かりんちゃんにガチ恋はありえないのだと思っていたから。
勢いでめちゃくちゃキモいことを書いてしまった。
わたしは、みやもとかりんちゃんと、友だちでも恋人でも先輩でも後輩でもペットでもなく、アイドルとオタクという形で出会えたことを、めちゃくちゃ感謝しているので、みなさん、どうぞ安心してください。
わたしはもう熱心なオタクではなく、一つのツアーで1公演が自分にとって適切な感じなので、かりんちゃんのことをなんにも応援できていなくて、心苦しいですが。
戯言を続けると、また、会えるといいな。
歌い続けるかりんちゃんにまた会いたい。
いつまでもとくべつ。
いつまでも、永遠に、わたしのアイドル、みやもとかりんちゃん。
常にJuiceとともにあった頃のことを、今日、何度も思い出した。
あなたのステージを初めて見た頃の、衝撃を、僥倖のような喜びを、
熱心にJuiceを追いかけたあの頃の熱さを、輝きを、
懐かしく思い出した。
いつも、ステージに立つことを、いっとう、楽しんでいるように、歌を歌い、踊る、かりんちゃんのことを思い出した。
ゴムまりのように、1人だけ無重力かのように、跳ねて飛んで踊っていたかりんちゃんを思い出した。
指先まで伸びやかに動かして踊るかりんちゃんを思い出した。
指先までしなやかだから、ホールコンで遠くから見たとき、人一倍、素敵に見えたことを思い出した。
武道館で白いスーツに身を包み、オタクの合唱をさばくかりんちゃんの姿を思い出した。
本番で見せるかりんちゃんの度胸が、わたしはとても好きだったことを思い出した。
新米のツヤツヤのおにぎりのように、白く輝いて、生命力にあふれたかりんちゃんを、ライブハウス、ホール、武道館…いろんな会場から見上げたことを思い出した。
これを、面影、と呼ぶのだろうか。
年齢を重ねて、少しシャープになったかりんちゃんは、だけど、変わらず、みやもとかりんちゃん、だった。
わたしが大好きで、大好きで、ほんとに好きな、みやもとかりんちゃんだった。
がんばったね。わたしも、かりんちゃんも。
ここまでよくやってきたよね、という気持ちに包まれた。
かりんちゃんは、どん底で転んで起き上がれずに横になったままのわたしを、立ち上がらせ、歩かせ、生きる方へと連れてきてくれた。
彼女のステージを見るたび、わたしは、そんな自分のこれまでを重ねずにはいられない。
あのステージでの笑顔に、何度救われただろう。
あなたの歌が聞きたくて、働いて、とにかく生活をして、駆けつけたライブがいくつあったでしょう。
今も元気にライブをしていることが、とても嬉しかったです。
生きて、また会いましょう。
もう、わたしは、言うなれば、よそ者で、今は他のアイドルや韓国ドラマにうつつを抜かしており、そしてやりたかった仕事をして、仕事に追われています。
ライブに行ってもわかる歌もほとんどないけど、あなたが元気にステージに立っていることが、本当にとても心底嬉しかったです。
本当はお見送り会に出て、お礼を言いたいのだけど、昔から私は、お見送り会など接触と言われるものを苦手としており、この臆病者をお許しください、と思いながら、ライブが終わってすぐに会場を出た。
日は沈み、肌寒い。
今日昼間に家を出る時は、ぽかぽかで、暑いくらいで、わたしは久しぶりに明るい色の服を着て、あぁ、かりんちゃんのおかげで、わたしにも春が来たな、と思ったのだが。
春、あなたのいるところだけは、いつも春。
ということで、
みやもとかりんちゃんよ、永遠なれ!